今年は大相撲が盛り上がった。一番の立役者が1月場所に優勝した大関の琴奨菊、3横綱をあの復活した馬力でことごとく撃破したのは見事だった。この勢いで綱取りもいけるかと思ったが、残念ながら連覇はならなかった。
琴奨菊の優勝以上に驚きだったのが豪栄道、カド番だった9月場所でなんと全勝優勝をはたした。相撲にまったく迷いがなく一番々集中して自分の相撲をとりきった。もっとも興奮したのが日馬富士戦、いい立会いをされ押し込まれたが捨て身の首投げで逆転勝ち。長く記憶に残る大一番だった。
豪栄道も連続優勝はならず綱取りは逃した。だが、9勝にとどまったが相撲内容は敗数ほどには悪くなかった。だから、優勝したことがいい経験になりそう遠くないうちに二度目の優勝も現実になるのではと大いに期待している。
1月場所は年が明けて8日からはじまる。横綱総見の様子がTVで流れていたが、先場所3回目の優勝を飾った鶴竜が調子をあげ強さをみせつけていた。体がひとまわり大きくなった感じで、貫禄がでてきた。ひょっとすると連覇するかもしれない。
白鵬は体力温存のために多用していた‘かち上げ’が各力士に封じられるようになったので、かつてのように楽には勝てないだろう。となると、来年の大相撲が毎場所優勝力士が変わる群雄割拠の時代に入っていく。注目しているのは豪栄道の横綱昇進と新関脇正代の活躍。相撲人気はますます高まりそうな気がする。