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Channel: いづつやの文化記号
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ティントレットの‘最後の晩餐’がみたい!

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Img_0002_2 ドゥカーレ宮殿の真正面にあるサン・ジョルジョ・マジョーレ島(右端中央)

Img_2  ティントレットの‘最後の晩餐’(1594年 サン・ジョルジョ・マジョーレ教会) 

Img_0001    ティントレットの‘天国’(部分 1590年 ドゥカーレ宮殿)

今月は2週連続でTV東京の人気番組‘美の巨人たち’を楽しんだ。最初が3人の画家の描いた‘最後の晩餐’、そして先週はヴェネツィアの‘サンマルコ広場’の物語。おもしろいめぐりあわせでこの番組の間にみた映画‘インフェルノ’にもヴェネツィアがでてきた。

事前に番組をチェックしていてどうして今ダ・ヴィンチ(1452~1519)の‘最後の晩餐’なのかと?いう気がしたが、この絵にティントレット(1519~1594)とルーベンス(1577~1640)の描いた‘最後の晩餐’とぶつけるという構成、そして翌週にサンマルコ広場の話をもってくるという流れをみてぴーんときた。

勝手な想像はこう、番組スタッフはヴェネツィアを取材すると絵画と建築の2本が効率よくつくれると考えた。絵画は今回はティトレットでいく。ヴェネツィアの正面玄関に建つドゥカーレ宮殿から真正面にみえるサン・ジョルジョ・マジョーレ島の教会にある最晩年の傑作‘最後の晩餐’を軸にしてこれに本家のダ・ヴィンチとバロックの王、ルーベンスをくっつける。これで1本撮れる。そして、もうひとつはサンマルコ広場の‘光と影’を浮かび上がらせて建築シリーズに仕立てる。あたっている?

ティントレットへの関心は同じヴェネツィア派のティツィアーノ(1485~1576)に負けず劣らず高い。だから、今回紹介された‘最後の晩餐’はいつかこの目でと思い続けている。この絵があるのはサンマルコ小広場の停留所から水上バスに乗ると数分で到着するサン・ジョルジョ・マジョーレ教会、だからその気になれば本島のように迷路に迷うことはなく簡単にいける。

ヴェネツィアをまた訪問することがあったらこの教会に最優先で出かけることにしている。おそらく、ドゥカーレ宮殿大会議の間の奥の壁に飾られている大作‘天国’と同じくらい感激するような気がする。いつか夢を叶えたい。


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