今日は特別な一日だった。5/25にアップした七宝の話に石野昭子からコメントをいただき、迎賓館赤坂離宮の一般公開の申し込み期間中であることを教えてもらった。さっそくメールで申し込んだところ、なんと抽選にあたった! 公開は8/18から8/27までだが、今日が希望した日。石野さん本当にありがとうございました。おかげさまで念願だった涛川惣助の無線七宝の傑作をみることができました。
迎賓館があるのはJRの四ツ谷駅から歩いて7分のところ。建物に近づくとTVのニュースで伝えられる世界各国の国王や大統領などをむかえる歓迎行事の様子が脳裏をよぎってくる。ここがその舞台なのだと。身分証明書の提示があったり、手荷物をチェックされたりでちょっと緊張気味。
迎賓館のなかは写真撮影はNGだが、外観を撮るのはOK、ブログ用と隣の方をいれたものと2枚撮った。2階にあがり5つの部屋を順番にみていく。どの部屋にもボランティアの人がいて説明してくれる。お目当ての涛川惣助(1847~1910)の七宝が飾ってあるのは‘花鳥の間’。
そして、国・公賓のサロンとして使われ表敬訪問や首脳会談が行われるのが‘朝日の間’。目を奪われるのがノルウエー産のうすピンク色をした大理石の円柱。この迎賓館は明治42年(1909)に建設されたが、ノルウエーから大理石を16本も運んできていた。また、壁に張られたインパクトのある西陣の織物も印象深い。
‘花鳥の間’の壁面に飾られた30の楕円形七宝、描かれた花や鳥はまるで絵画をみているよう。涛川惣助が生み出した無線七宝の技により鳥の羽や花びらをふわっとやわらかく表現しぼかしをいれることができるようになった。単眼鏡も使って30額をしっかりみて目に焼きつけた。
この七宝をみたことは一生の思い出、帰りがけに購入した七宝だけの図録をながめている時間が長くなりそう。