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Channel: いづつやの文化記号
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組織委員会 東京五輪エンブレムの使用中止を決定!

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Img     横山大観の‘群青富士’(部分 1917年 静岡県美)

Img_0001     尾形光琳の‘紅白梅図屏風’(18世紀後半 MOA美)

Img_0002     歌川広重の‘よし原仲の町桜の紋日’(1840~58年)

7/24に決まった2020年東京五輪のエンブレム、本日、大会組織委員会はこれを使わないことを発表した。このエンブレムはどうしても好きになれなかったのでホットしている。多くの国民がこうなることを望んでいたのではなかろうか。

エンブレムをつくった佐野氏にまつわるほかの作品のパクリ疑惑がこれほど噴出してきたら、もうアウト。組織委員会が会見で明らかにしたデザインの原案自体が著名な外国のグラフィックデザイナーの展覧会のポスターに酷似していたり、エンブレムを活用する場面の写真をネット上の個人のサイトから無断転用したことが判明するなど、騒動を鎮めるための説明が逆に火に油を注ぐことになった。

新国立競技場の建設についでエンブレムも白紙撤回、東京五輪の準備は本当にうまくいくのか心配になってくる。

さて、仕切り直しのエンブレム、優秀なデザイナーは大勢いるのだからいいものができなくてはおかしい。勝手な希望をいくつか述べてみたい。まず第一は1964年の東京五輪のエンブレムを踏襲しないこと。これにこだわるからデザインの躍動感がでてこない。21世紀、先進都市東京でおこなわれる五輪、最高のスポーツの祭典を日本人のおもてなしの心でやさしく力強く繰り広げる。

デザインにとりこみたいモチーフは日本を象徴するもの、東京をイメージさせるもの、いろいろある。すぐ思いつくのは富士山とか桜、浮世絵に描かれた日本橋、そして日本美術の中核をなす琳派の造形、例えば流水を使ってくれないかなと思ったりもする。

二度も失敗は許されない。皆で五輪を盛り上げられるいいエンブレムを是非つくってもらいたい。


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