Quantcast
Channel: いづつやの文化記号
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4045

十年目をむかえた‘美の壺’ 七宝

$
0
0

Img     

Img_0002     並河靖之の‘四季花鳥図花瓶’(1899年 三の丸尚蔵館)

Img_0004     並河靖之の‘桜花に蝶図皿’(京都・清水三年坂美)

Img_0001     涛川惣助の‘七宝花鳥図三十額’(迎賓館赤坂離宮)

美術品をいろいろ楽しみたいこともあって我が家では毎週TVの美術番組を数多くみる。そのうち工芸関連で定番になっているのがBSプレミアムの‘美の壺’(金曜よる7時半~8時)と‘イッピン’(火曜よる7時~7時半)。

俳優の草刈正雄が案内役をつとめる‘美の壺’はこの5月で10年目をむかえた。今や定番の美術番組のひとつ、毎週欠かさずみている人も多いのではなかろうか。時間は30分と長くなく、美術品をみるポイントを3つの壺で指南してくれるので気持ちが作品に集中できるのがいい。

先週取り上げられたのは‘七宝’、七宝では神様のような存在である並河靖之(1845~1927)と涛川惣助(1847~1910)の作品が登場したので息を呑んでみていた。二人はおもしろいことに字はちがうが同じ‘なみかわ’という苗字、2歳年上の並河靖之は京都生まれで、涛川惣助は千葉県の出身。

お気に入りの並河の‘四季花鳥図花瓶’と‘桜花に蝶図皿’は目のなかに入っているが、迎賓館赤坂離宮に飾ってある涛川の‘花鳥図三十額’は存在は以前から知ってはいるがまったく縁遠いもの。無線七宝だから小鳥や花をぼかしたりほわっと柔らかく表現している。まるで絵具で描いたような感じ。

迎賓館には一生縁がないから本物をみることは無理、ところで、ここは一般公開されているのだろうか?2,3年前からはじまった皇居の一般公開(人数が限られているので高い倍率)のように内部をみる機会があれば抽選に応募するのだが。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4045

Trending Articles