ラ・トゥ―ルの‘女占い師’(1630年代 メトロポリタン美)
ベラスケスの‘卵を料理する老婆’(1618年 スコットランド国立美)
今年も拙ブログをよろしくお願いします。新型コロナ感染の第六波がすぐ
近くまで来ている感じで、予定されている展覧会にも影響がでないとも限
りませんが、今年は過去2年低調だった美術館巡りがまた再開できそうな
ほど話題満載の特別展がたくさん登場しますので関心の高いものをまとめ
てみました。
★西洋美術
グランマ・モーゼス展 11/20~2/27 世田谷美
フェルメール展 1/22~4/3 東京都美
メトロポリタン美展 2/9~5/30 国立新美
ミロ展 2/11~4/17 Bukamura
ピカソ展 4/9~6/19 パナソニック汐留美
モディリアーニ展 4/9~7/18 大阪中之島美
スコットランド国立美展 4/22~7/3 東京都美
リヒター展 6/7~10/2 東近美
ルートヴィヒ美展 6/29~9/26 国立新美
★日本美術
ジャポニスム展 1/12~3/6 千葉市美
刀剣×浮世絵 1/21~3/25 森アーツセンター
空也上人 3/1~5/8 東博
春の江戸絵画 3/12~5/8 府中市美
鏑木清方展 3/18~5/8 東近美
大蒔絵展 4/1~5/8 MOA美
北斎展 4/16~6/12 サントリー美
琉球展 5/3~6/26 東博
(注目の展覧会)
昨年末にお目当てのものを少しばかり紹介したが、今年は年間を通して充実
した展覧会シーンが全国の美術館でみられそう。とくに期待しているのが
国立新美で開催される‘メトロポリタン美展’、明らかになった出品作をみると
METのお宝西洋絵画がドーンと並んでいる。これまで3、4回くらいこの
美術館のコレクションが披露されたが、今回が一番良さそう。多くの美術
ファンの目を釘づけにしそうなカラヴァッジョ、ラ・トゥール、フェルメー
ルだけでなく、ヴァトーやブーシェも含まれているのだからたまらない。
東京都美の‘フェルメールと17世紀オランダ絵画展’(ドレスデン国立古典絵
画館蔵)と‘スコットランド国立美 THE GREATS 美の巨匠たち’も期待で胸が
膨らむ。フェルメールの‘窓辺で手紙を読む女’、ベラスケスの‘卵を料理する
老婆’との対面を心待ちにしている。そして、近代絵画ではBunkamuraの
‘ミロ展’と大阪中之島美の‘モディリアーニ展’がとても楽しみ。
日本美術関連では東近美の‘鏑木清方展’に大勢の人が足を運びそう。決定版の
清方展にちがいないから浮き浮きしている。森アーツセンターギャラリーの
‘THE HEROES 刀剣×浮世絵’(ボストン美蔵)は刀好きの若い女性で展示室がい
っぱいになる可能性が大。