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美術館に乾杯! テイト・ブリテン その二

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     ゲインズバラの‘ジョヴァンナ・バチェッリ’(1782年)

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     ロムニーの‘キルケーに扮したハミルトン夫人’(1782年)

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     レノルズの‘ブーケの花を着飾る三人の婦人’(1773年)

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     ホガースの‘使用人の六つの頭部’(1750~55年)

イギリスの画家で好みの第一列にいるのはターナー、コンスタブル、ブレイク、そしてラファエロ前派。次の二列目はゲインズバラ(1727~1788)とロムニー(1734~1802)。だから、ナショナル・ギャラリー、テイト・ブリテンでまず目に力をいれて見るのはこうした画家。

これまでお目にかかったゲインズバラのなかで最も印象深いのがジョヴァンナの肖像。踊るようなポーズをとっているのは彼女が人気のバレリーナだったから。舞台用のメイクをし衣装を着ている。ゲインズバラは作品をもっとみると第一列に移るような気がする。ターゲットにしている‘デボンシャー公爵夫人ジョルジアーナ’に対面したら確実にそうなるだろうが、まだそのときが来ない。

ロムニーの‘キルケーに扮したハミルトン夫人’はTVに出演しているアイドルタレントのような感じ。小顔で目がぱっりしてしているのですごく魅せられる。どうでもいい話だが、今の日本の若い女性はこのモデルのように小顔の人が多い。昔の女性とくらべたらすごく増えたように思えるのだが、どうしてこんなに変わってきたのか不思議でならない。

レノルズ(1723~1792)はナショナル・ギャラリーに若い軍人を描いたいい絵があるが、ここの‘ブーケの花を着飾る三人の婦人’も古典の寓意画の趣があり、その高い画技に見入ってしまう。イギリス画壇の大御所にまでのぼりつめただけのことはある。

ホガース(1697~1764)の‘使用人の六つの頭部’は珍しい肖像画。みんなホガースの家で働いた人たちだが、六人まとめて描くというのがおもしろい。オランダの集団肖像画とはちがって親しみがもてる。


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