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Clik here to view. ブリューゲルの‘穀物の収穫’(1565年)
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Clik here to view. ウェイデンの‘j受胎告知’(1464年)
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Clik here to view. ギルランダイオの‘聖クリストフォロスと幼児キリスト’(15世紀)
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Clik here to view. ホルバインの‘ヴュディッヒ家の人の肖像’(1532年)
画家への思い入れが強くなると描かれた作品を全部みたくなる。そのひとりブリューゲル(1525~1569)は昨年、長年気になっていたボイマンス美蔵の‘バベルの塔’が運よくみることができた。あと3つくらいみたいのだが、当面のターゲットとしているのはベルリン国立絵画館にある‘ネーデルランドの諺’。
アメリカの美術館が所蔵するブリューゲルは3点、METでは‘穀物の収穫’が楽しめる。この絵で印象深いのは木の下で足を広げて休息をとっている男、これと同じような姿をブリューゲルはミュンヘンのアルテ・テークにある‘怠け者の天国’では聖職者にさせている。
北方絵画で描かれる‘受胎告知’はみなよく似ており、ウェイデンの作品でも聖母と天使の距離が近いのが特徴。そして、キリストをみごもるという大事な話なのに緊張感はあまりなく、そのことは横においてふたりの女性が親しげに部屋のなかでくつろいでいる感じ。
2015年METを訪問したとき、必見リストに入れていたのがギルランダイオ(1449~1494)の‘聖クリストフォロスと幼児キリスト’、大きなフレスコ画だが、ここに描かれているのも大男、すぐ頭に浮かんだのがガリバー。絵画をみていると時空をいろいろとびまわる。
この画題の作品はほかにみたことがなかったが、昨年のボイマンス美にはボスの同名の絵が出品された。こちらはギルランダイオとは対照的に巨人というイメージがしない聖人。
ブロンズィーノの肖像画同様、大変惹きつけられるのがホルバイン(1497~1543)の男性の絵。この人物はホルバインがロンドンにいたときにつきあっていたドイツの商人。じつにリアルな描写でまるで目の前に本人がいるよう。