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近代日本美術の煌き! 1970年(昭和45) その一

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     加山又造の‘千羽鶴’(東近美)

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     橋本明治の‘朝暘桜’(山種美)

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     小松均の‘最上川源流’(部分 山形美)

美術館に飾られている絵画作品のなかにはほかに類をみない独創的な画風が強く印象に残るものと、その作品をみてすぐ過去にみた作品があらわれてくるものがある。加山又造(1927~2004)の‘千羽鶴’は後者のタイプ。琳派が好きな人はすぐ本阿弥光悦と俵屋宗達が書と絵画でコラボした‘鶴下絵三十六歌仙和歌巻’(京博)が思い浮かぶにちがいない。

この‘千羽鶴’は昨年12月にみたワシントン、フリーア美の‘宗達展’にも出品されていた。だからアメリカの日本美術愛好家たちもこの絵を琳派の美が現代に受け継ぐ作品として目に焼き付けたにちがいない。なにか誇らしいような気分だった。

橋本明治(1904~1991)の‘朝暘桜’は福島県三春町で写生した滝桜がもとになっている。この桜は観光名所になっているが、なかなか縁がない。東北の桜で一度みてみたいのは青森弘前の桜と三春の滝桜。旅行会社から送られてくる国内ツアーの案内にも三春の桜は載っているから、参加すると楽しいかもしれない。

10年くらい前、山形美術館を訪問した。ここは公立の美術館ではなく吉野石膏のコレクションを展示する美術館、西洋絵画から日本絵画までいい作品が揃っている。江戸絵画では与謝蕪村が忘れられないが、近代のものでは山形県出身の小松均(1902~1989)の‘最上川源流’が群をぬいていい。この代表作をみれたのは一生の思い出。


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